【半沢直樹】銀行員の特徴と闇に包まれた銀行内部とは?

今回「銀行員」について記事にしようと思った経緯としては、ベテランの元銀行員や今も現役の銀行員複数から聞いた話と、半沢直樹のモデルになったと噂の「加藤直樹」さんの「なぜ支店長は飛ばされたのか」を読んで、記事にしたくなったからです。
あとは、僕自身が銀行員には因縁があるから!というのもありますね。

2013年・2020年と大ヒットしたドラマ「半沢直樹」は高視聴率を連発したあまりにも有名な作品です。
これの舞台も銀行ということで、徐々に銀行内部のことが世間一般に知られつつあるなと感じています。
しかし、上記の方達から話を聞くと、まだまだ知られていない銀行内部の深い闇があることに気づかされました。

この記事では、そんな銀行内部の闇について可能な限りご紹介します。

半沢直樹が担当していた融資の仕事に就けるのはほんの一握り

半沢直樹が担当していた融資の仕事に就けるのはほんの一握り

就職活動で銀行から内定をもらって喜ぶ家族や身内などに背中を押されながら、最初は専用施設での新人研修があります。
全ての金融機関がどうかは分かりませんが、軍隊のような厳しい規律を設けているところもあるそうです。

主な研修内容
  • 模擬紙幣を早く正確に数える
  • ビジネスマナー
  • 電話対応
  • 伝票整理

そして、研修期間を終えて配属先の支店でまずやる仕事といえば「預金業務」です。
簡単にいえば、外回りの営業でとにかくお金をかき集める仕事です。
この業務が最低でも10年以上は続くとも言われています。
また当然のことですが、預金業務で成果を上げられない行員は出世出来ないです。
それどころか、成績低迷が続くと取引企業への出向もあり得ます。
いわゆる「片道切符の島流し」ってやつです。

そんな預金業務をこなし何度も出世を果たした行員だけが、営業や融資といった部署へ栄転されます。
このような状況なので、営業などの部署が銀行の花形と言われるのも無理ないですね。

ちなみに、半沢直樹では新人行員が融資担当しているシーンがありましたが、現実ではそんなことはあり得ないことが多いそうです。

銀行員として生き残る為には優秀な行員との繋がりが最優先

出来て当たり前の減点方式の評価

銀行員として生き残り続ける為には、成果を出し続けることも大事ですが、それよりも周りの行員との繋がりが大事と言われています。

理由は、銀行は人事が全てだからです。
まず自分達が成果を出すとその支店が高評価をもらい支店長が出世します。
そして、高評価をもらった支店長が異動先で成果を出そうとする時、前の支店で優秀だった元部下を自分の下に置いて乗り切ろうとします。
そして、見事に乗り切って高評価をもらうとまた出世する…という流れになっています。

このような仕組みになっているので、行員のなかには家族よりも職場の行員を大事と思う方もいます。
実際に僕の周りには、好意にしている元上司に失礼な態度を取ったことが原因で、息子さんと縁を切っている元行員もいるぐらいです。

出来て当たり前の減点方式の評価

出来て当たり前の減点方式の評価

これは、一般的に知られていることですが、銀行員への査定は基本的に減点方式です。

つまり、一度でも仕事で失敗すると二度と取り返せません。
したがって、仕事のミスを個人でカバーすることで、なかったことにするなどの行為も頻繁に見られます。(お金が合わないのを行員のポケットマネーで補填するなど)

また、2で解説した行員との関係ですが、一旦悪化してしまうと出世にも響くと言われています。
自分と同じように出世を目指している行員や既に出世している行員などとの人間関係が悪くなったことで、出世レースから落とされて出向という話はよくあるそうです。

銀行員は基本的に顧客のために仕事していない

銀行員は基本的に顧客のために仕事していない

僕が半沢直樹のなかで特に印象的だった言葉のなかに「晴れの日に傘を貸して、雨が降ればその傘を取り上げる」があります。
これに関しては、実際に同様の被害を受けた人を目の当たりにしたのでよく分かります。

例えば、経営に何の問題もなかった店に融資するから事業拡大しないか?と提案し、事業拡大に失敗すると融資したお金を回収されて閉店になった。
このようなケースを知り合いから聞いた後にドラマ半沢直樹のシーンを見ましたので、僕は素直に受け入れることができます。

したがって、銀行からの提案に安易に前向きな回答をしないことが重要だとも言えます。

銀行員にコミュニケーション能力がある人は少ない

銀行員にコミュニケーション能力がある人は少ない

これに関しては、僕がいろんな人の話を聞いたうえで感じたことです。

銀行は、自分達のさじ加減一つで会社が潰れたり建て直すことが出来るという状況から、取引先と対等な立場ではないことが多いです。
そんななかで営業や交渉を行っているので、当然一般企業の営業マンと比べて能力やスキルは劣ります。

また、行内の人間関係についても、それぞれの利害関係が一致している者としか繋がりを持っていないことになるので、多様性ではないとも言えます。
そして、2で解説したような状況もありますので、会話する人が限定的になりやすいです。

したがって銀行員は、考え方が近い者同士との繋がりしか持っていない傾向が強くなるので、必然的にコミュニケーション能力が低めの方が多くなります。

プライベートな情報が筒抜け状態

プライベートな情報が筒抜け状態

行員は、当然のことながら預金者の預金残高が見放題です。
お金の流れや動きを常に見られているということは、想像以上に個人のプライバシーを覗かれている状態になります。

主な個人情報
  • 給与振り込みをしていたら年収が分かる
  • 各種引き落としから利用額が分かる
  • 引き出し金額から性格が分かる

これらの情報が銀行員に晒されていることになりますので、外部の友人関係に亀裂が入る可能性が高くなります。

また5で少し触れましたが、営業をする時にも事前に預金残高を確認してから訪問していますので、交渉力などのスキルが磨かれにくい傾向にあります。

銀行が損をしない仕組みになっている

銀行が損をしない仕組みになっている

銀行はお金を貸すときに担保設定をしますが、これが損をしない原因となっています。

担保設定例
  • 企業融資:会社所有の資産・不動産など
  • 住宅ローン:契約した土地とこれから建てる建物
  • 金利:固定の場合は上乗せ

このように、銀行はある意味保険とも言えるような担保を設定しています。
ここまで徹底している理由の一つに、過去に起きたバブル崩壊による多額の不良債権を抱えたことがあると思います。

逆に言えば、担保が取れない人や会社にはお金を貸さないということです。
したがって、ある意味本当に困っている人には手を貸さない事業所とも言えます。

まとめ

まとめ

この記事では、銀行内や行員についてご紹介しました。

これからの世の中は、キャッシュレス決済や仮想通貨の普及などにより、銀行は必要なくなるとも言われています。
実際にキャッシュレス社会になることで、我々の生活はかなり豊かになりますので、今後加速的に変化していくと思います。

今までは銀行に就職が決まれば、親や周りの人達は喜んで祝福していますが、今後は少しずつ様子が変わっていくかも知れませんね。

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