「鬼滅の刃」の原作は「吾峠呼世晴」先生によって描かれ、現在歴史的な大ヒットとなっています。
大ヒットの理由について徹底解説します。※ネタバレ情報含みますのでご注意下さい。
目次
鬼滅の刃ヒットの歴史について
まず始めに、これまでの鬼滅の刃の歴史を振り返ります。
漫画からスタート
そもそもの始まりは、2016年の週刊少年ジャンプへの連載からでした。
そこから単行本というよくある流れでリリースを続けていました。漫画の時点でも人気はありましたが、まだこの段階では飛びぬけた存在ではありませんでした。
テレビアニメ化
2019年4月から約半年間かけて地上波で放送されたことによって、一気に人気が急増しました。
そして漫画の発行部数も、それまでは300万部だったのが、一気に6000万部と伸びました。
テレビアニメ制作は「ufotable」によって行われ、戦闘シーンなどは3D技術を使って綺麗でカッコよく演出されています。
テレビ化で漫画が一気に売れた理由
一番の原因は、アニメ第一期の終わり方が凄く良かったからだと分析しています。
- 那谷蜘蛛山編で蜘蛛の鬼と戦う
- 鬼殺隊本部に招集され裁判・会議
- 蝶屋敷で手当てや機能回復訓練を受ける
- 次の任務(無限列車編)に向かう
では、これらの内容のどこがタイミングが良かったのでしょうか?
- 今まで謎とされていた鬼殺隊について少し分かってきた
- 実は鬼殺隊のなかに「柱」と呼ばれる強い隊員が9人もいた
- 鬼にも階級があって上弦という強い鬼が6人もいること
- 炭治郎の家に代々伝わる「日の神神楽」について少し分かってきそうな展開になったこと
これらについて、少しずつ分かってきたところでアニメ第一期は終わりました。
こうなると、続きが気になりませんか?
人は不安な状態から早く抜け出したいという動物的感覚があります。
「丁度いいところで終わってしまった、続きが凄く気になるな、漫画買おう」
「上弦の鬼と鬼殺隊の柱がどんな戦いをするのか?楽しみだな」
「炭治郎の成長や禰豆子は人間に戻れるのかな?」
このように、視聴者に考えさせることができたことで、漫画の大ヒットに繋がったのです。
ストーリー内容に今までにない要素が含まれている
今までのジャンプに連載されたアニメとはまた違った要素がいくつもありますので、順に解説します。
主人公の目的がシンプルで分かりやすい
鬼滅の刃の主人公である「竈門炭治郎」の目的といえば、
「鬼になってしまった妹(禰豆子)を元の人間に戻すこと」です。
今までのジャンプといえば、
「強い敵と戦って強くなる」とか「頂点を極める」などでした。
また、物語の途中から目的が変わってしまってる作品もありました。
しかし鬼滅の刃では、最初から最後まで一貫してこの目的が最優先にあります。
- 人間に戻す方法を聞き出すために鬼と戦う
- 珠世さんと出会って以降は、人間に戻す薬を作ってもらうために、「鬼舞辻無惨」に近い鬼から血を採取する目的で戦う
- 「鬼舞辻無惨」を倒して禰豆子を元の人間に戻す
状況はいろいろ変わっても、炭治郎の目的は変わりません。
これがとてもシンプルなので、読者や視聴者にとって分かりやすく受け入れやすかったと思います。
ヒロイン(禰豆子)が強い
今までのアニメでは、主人公が弱いヒロインを助けたり守りながら戦うことが多かったです。
これに対し鬼滅の刃では、ヒロインの禰豆子は鬼にされてしまってることで、能力が非常に高く血鬼術という技まで使って戦うことができます。
普段は炭治郎が背負ってる箱の中にいることが多いですが、炭治郎がピンチになると箱から出てきて炭治郎を守ったり鬼と戦ったりします。
鬼滅の刃は、強いヒロインという設定が特徴的になっています。
家族をテーマにしている
これも今まであまりない特徴で、ストーリーのいたるところに家族の絆について描かれています。
これまでの作品では、友情をテーマにしていることは多くても家族をテーマにしてることは少なかったかと思います。
主人公が戦いに行ってる間、家族は家で待ってるなんてパターンは何回も見てきました。
これに対し鬼滅の刃では、炭治郎一家だけでなく鬼殺隊の剣士一人一人についてもしっかり描かれてますし、敵側である鬼についても詳細に描かれています。
鬼滅の刃を見ていると、いつも家族の大切さを考えさせられるという意見を多く聞きます。
敵に関するエピソードも細かく描かれている
鬼滅の刃に出てくる鬼は、元々人間だったところを「鬼舞辻無惨」によって鬼にされているという設定になっています。
そして、鬼殺隊との戦いになって倒すときには必ずといっていいほど、その鬼に関するエピソードシーンになり、ここでも家族との絆について描かれていることが多いです。
このように、ただ敵として描くのではなく、いろんなエピソードを紹介することで同情を誘ったりいろいろ考えさせる手法は、「ガンダムシリーズ」や「るろうに剣心」などでもよくありました。
人気作品の手法を取り入れていることも大ヒットに繋がっているといえるでしょう。
時代などの設定が大人受けする内容になっている
鬼滅の刃の舞台は「大正時代」です。そして鬼滅の刃は、「古事記」と深い関係にあると言われています。
このような設定や時代背景は、子供だけでなく親や祖父母世代にも受け入れやすいです。
まとめ
鬼滅の刃についてご紹介しながら、大ヒットの理由について解説しました。
現在、鬼滅の刃の映画「無限列車編」が公開中です。
漫画→テレビ→映画、と順調に大ヒット連発中となっている鬼滅の刃を今後も注目していきながら、皆様のお役に立てる情報を発信していきます。
また、この映画が歴史的大ヒットとなった理由についても、徹底解説記事がございますのでぜひ参考にして下さい。