副業やフリーランスなどで個人事業を開業されたばかりの方のなかには、このようにお考えの方は多いのではないでしょうか?
実際の僕は、ずっと会社員をやっておりましたが、ある時副業がしたいと思い勉強しながらスキルを身につけ、無事に開業を果たしました。
そして、順調に収益を拡大することにも成功したので、翌年に確定申告が必要になったのですが、全くやり方が分からず不安だらけだったのを今でも覚えています。
そこで、この記事ではそんな初心者の方でも簡単にクリア出来る確定申告の方法について解説します。
1、初めての確定申告を簡単にクリアする方法について
まず始めに、収入(売り上げから経費を差し引いた金額)が20万円以上ある方は、確定申告が必須になってきます。
もし、この条件をクリアしているにもかかわらず確定申告をしなかった場合、最悪脱税で処分を受ける可能性があります。
とはいえ、確定申告について何も分からない状態でどうすれば良いのか?分からないことだらけかと思います。
税理士に頼む
自分の力だけでどうしようもない場合のベストな解決法は、税理士に頼むことです。
これには確かにお金が掛かりますが、一番確実な方法ですし何より国家資格を持った税金のプロですから間違いはほとんどありません。
さらに、税金に関する法律はしばしば改正されていますが、そういった変化にもしっかり対応してくれますし、何よりストレスを感じることがないので安心感が半端ないです。
あと、これは担当する税理士さんのスキルによるかも知れませんが、国や地方で利用出来る補助金に関する情報を多数持っていることがあります。
そのなかから、現在の自分が利用出来そうな情報をいただける可能性が高いのもメリットです。
- 収入・支出などのデータを預けておけば全てやってくれる
- 自分が利用できそうな補助金制度などの情報提供をしてくれる
青色申告会を利用する
税理士に頼むほどの事業規模ではないが、自分で色々調べたり独学で勉強してもどうしても分からない場合、青色申告会を利用する方法があります。
青色申告会とは、青色申告を行う個人事業主を会員として結成されており、会員からの会費で運営されている組織です。
各地によってやり方が多少異なっていることもあるかと思いますが、最近ではe-taxを使った確定申告の講習会を初回は入会不要の無料で実施しています。
この講習会は講義をしながら個別指導もある方式で第1~5回ぐらいまであります。一人一人に個別でチェックしてくれる担当者は毎回固定ではありませんが、その年の確定申告までしっかりサポートしてくれますので、特に初心者の方向けになっています。
したがって、自分の力だけで確定申告が出来そうになくても不安になる必要はなく、簡単にクリアすることが出来る環境が整っています。
- 会費などの費用が掛からず初回の確定申告が出来る
- 最終的な確定申告時には担当税理士がチェックしてくれるので安心
新型コロナウィルスまん延具合によっては中止の場合もあります
商工会を利用する
税理士に頼むほどの事業規模ではないが、自分で色々調べたり独学で勉強してもどうしても分からない場合のもう一つの方法として、商工会を利用するという方法もあります。
商工会に関しても、各地域によってやり方が異なる場合があるかと思いますが、青色申告会と同様にその年度の確定申告までしっかりサポートしてくれます。
ただし青色申告会との違いは、一人一人に担当者が付く形で個別指導のような手法であることと、初回でも入会しないといけなくなるために有料であることです。
したがって、青色申告会同様に自分の力だけでは無理そうで、かついつも同じ人に見てもらいたい方には特におすすめです。
- 担当者が固定ということで理解しやすい
- 担当者との指導日時をこちらの都合に合わせてくれる
新型コロナウィルスまん延具合によっては中止の場合もあります
確定申告するうえで重要なポイント
次に確定申告するうえで重要な要素についてですが、結論から申しますと帳票入力が最も重要です。
- 経費に出来ない物がある(持ち家のローンなど)
- 事業で使用している通帳の内容を全て間違いなく入力する
- 家事按分などの設定
これらに注意しながら帳票入力していく必要があります。
例えば、事業用の通帳から家計に回したり、家計のお金を事業用に回すことなどあるかと思いますが、青色申告では通帳に記帳されている項目は全て申告する必要がありますので注意が必要です。
家事按分とは、事業でもプライベートでも使用している物について、経費に充てる割合を設定すること(携帯電話・車など)
入力方法については、使用する会計ソフトによって多少異なる可能性があるのでご確認下さい
まとめ
この記事では、初心者でも簡単にクリア出来る確定申告の方法についてご紹介しました。
要するに、独学などしたがどうしても無理な場合、今回ご紹介した機関などを利用すれば良いということです。
それから、青色申告会の講習は初回無料で受けること出来ますが、確定申告が終わった後に青色申告会に入会しませんか?と勧誘されます。
これについては、入会することでメリットもありますが有料ですので、どうするかはご自身でご判断下さい。
- 補助金制度を活用する時、役所への申請が通りやすくなる
※例えば、コロナ対策の補助金申請を役所に届ける時、個人で申請しても基本的に門前払いされることが多いですが、商工会や青色申告会に入会していた場合、そこから後押ししてもらうことで信用を得られて申請が通りやすくなります。
「開業したばかりで確定申告のやり方が分からなくて不安だな」
「今まで会社員だったから確定申告やったことなくて心配だな」
「副業だから出来れば会社にバレずに確定申告を済ませたいな」