コロナの影響が少なかった製造業の仕事内容や内情について

まめお

「製造業ってオープンにされてないから、どんな仕事内容なのか気になる!」
「製造業は給料良さそうだけど、職場環境とかキツいのかな?」
「残業や休日出勤が多過ぎるのは嫌だな」

製造業の仕事についてこのようにお考えの方は多いのではないでしょうか?

工場の設備自体が会社にとって大事な極秘情報になるため、あまり公にされていないことが多いです。

現在の僕は、製造業の会社に勤務しており、本業として仕事をしていますが、入社の当日まで配属先の情報や仕事内容などは一切教えてもらえないぐらい厳重な状態でした。
また、入社後の研修期間中に、生産している製品や設備に関する質問をしても、僕が納得する回答をいただけないことが多かったです。
しかし、現場経験を積み重ねていくうちに少しずつ教えてもらえるようになり、今では信頼して現場の指揮を任せてもらえるまでになりました。

そんな僕が製造業の職場や仕事内容について解説します。

製造業の仕事内容についてまとめました

製造業の仕事内容についてまとめました

まず始めに、製造業の勤務形態・職場環境・仕事内容などについてご紹介します。

24時間稼働する工場は基本3交替勤務

製造業の会社で勤務する時、未経験で入社するほとんどの方が、まず各工場に配属されます。
そして、24時間稼働し続ける工場では、「3交替」のシフトに組み込まれます。

3交替:①8時~16時・②16時~24時・③0時~8時という勤務を順番に繰り返す

例:(①×4日)+休日+(②×4日+休日)+(③×4日)+(休日×2日)+(①×4日)+…

この勤務体系で仕事する班を4つ編成し、お互いの班の勤務時間が被らないように組み込むことで、常に人がいる状態を作ることができます。 上記のように4つ班を作ってやる方法を「4組3交替」と呼びます。

製造現場はIT化が進んでいない

おそらくITの知識のある方などが見たら驚くのではないか?と思うぐらい、現在もアナログ状態で稼働してる工場が多いと言われています。
実際に勤務していると、「もっとここの設備投資して自動化すればいいのに」と思う箇所が多数あります。

現場のIT化が進まない理由
  • 設備に投資するほどの余裕がない
  • 安価に済む安全対策(保護具)でもまかり通る
  • ベテラン管理職が変化を嫌がっている

これらのことから、工場の仕事はアナログ式ということで体力的にしんどいことと、労働災害などの被害を受けるリスクもあることは知っておいた方がいいです。

製造現場の環境は徐々に改善傾向にあるが

2010年以前の職場では、現場で働く社員同士で度々喧嘩するなどの揉め事をよく見かけましたし、ハラスメント行為は日常茶飯事な状態でした。

ハラスメントが多発する理由
  • 社内工場という外部から守られた空間のなかで仕事をしているので、だんだんとわがままになる
  • ユーザー様と直接やり取りすることがないことで危機感がなくなる
  • ユーザーやお客様の存在を忘れ、自分中心な考えになる

これらのことから、自分勝手な仕事に走る傾向になりやすいです。

ただし、最近では時々見かける程度で、以前ほどは見かけなくなりましたし、そういう話を聞く回数も減りました。

理由は、最近ハラスメントに対する罰則強化などの対策が効いていることと、スマホなどの普及により証拠を残しやすくなったことが原因と考えられます。
ただし、現場によっては未だに頑固を貫くベテラン社員もいますので、サービス業より少し悪い環境ぐらいに思っておいた方がいいでしょう。

製造業の給与・待遇面についてまとめました

製造業の給与・待遇面についてまとめました

次に製造業の給与・待遇面に関してご紹介します。

派遣社員・契約社員は厳しめの待遇・環境

給与・待遇面については、各業界や会社によって多少の前後はあるものの、派遣社員や契約社員の待遇面は厳しめな傾向にあります。

とはいえ、他のサービス業などと比べて給与が良さそうに見えます。
これは深夜手当や残業代が加算されているからです。
そして、深夜帯に仕事をすることは、身体の健康バランスを崩しやすくなるなどのリスクを伴いますが、それと天秤にかけても割に合わないように感じます。

また、関連の下請け企業や派遣・契約社員には、突然の契約打ち切りというリスクもあります。
実際に僕の職場でも、過去に何回も人の異動があり、契約打ち切りにされた社員を何回も見かけています。
まさに正社員登用までは気が抜けない状態と言えますし、その緊張感から職場の雰囲気が悪くなり揉め事に発展することもあります。

大企業の正社員は高待遇

一方で正社員になると、待遇面がかなり良くなります。
特に大企業であるほど、それを肌で実感することができます。

特に変わる点として、まず残業時間や休日出勤が減り、有休休暇が取得しやすくなります。
これの理由としては、労基法を遵守する流れからくるものが多いと思われます。
また、元々の休日に有休を入れるといった「有休消化」も少ないです。

ちなみに派遣・契約社員の段階ではそこまで遵守とは言われないので、どんどん仕事を任されてしんどくなることが多いですが、正社員になったらそれが減ります。
労働時間が減っても給料は派遣・契約社員の時より多いので安心です。

製造業の残業・休日出勤について

製造業の残業・休日出勤について

次に製造業の残業や休日出勤に関してですが、あまりいい環境とは言えない状況をよく見かけますし、他部署からも同様の情報を聞くことが多いです。

残業時間の付け方が曖昧

特に時間管理が雑なことが多く、タイムカードを採用していないところが多いです。例えば実際は2時間残業しているのに1~1.5時間と記録させられることなどが多いです。

また管理職についても、休日に出勤して仕事をしているのに勤怠には記録しないといった、サービス残業もしばしば見かけます。

ちなみに、大企業に関しては現場社員の残業をしっかりつける傾向にありますが、中小企業に関してはそこまでしっかり管理されていないようです。

日勤の管理職は残業多い

これは特に3交替勤務の職場によくある傾向ですが、上司にあたる管理職の方が現場社員よりも残業や休日出勤が多いことが多いです。

理由は、3交替現場は24時間稼働で生産し続けていますので、管理職が朝出勤した時には既に出来上がった製品が大量にある状態だからです。
そして、これらの製品の配送手配から情報整理などの仕事が山積み状態から勤務開始しますので、基本的に忙しいことが多く、定時に終わらないことが常態化しています。

実際に管理職の仕事を見ていて、月曜日や連休明けは忙しそうにしているのをよく見かけます。
これの理由も同様で、週末に生産して出来上がった製品のその後の手配に追われるからです。

現場社員は残業少なめ

これに対し、現場で作業する社員の残業は他の職種と比べて少ない傾向にあります。
理由は、3交替勤務なので仕事が残ったとしても後の人達に引き継ぐことができるからです。

しかしながら実際の現場では、あまり後の人達に仕事を残し過ぎると、「あの人達は手を抜いている・嫌がらせだ!」などと噂する人達がいますので、3交替の現場だからといって全く残業がないわけではありませんが、それでも他の職種に比べると圧倒的に少ないです。

潰れそうな工場の見極め方

潰れそうな工場の見極め方

製造業の会社に最初は派遣・契約社員で入社し、その後認められて正社員登用を目指す方が多いかと思います。
しかし、会社の倒産や工場が閉鎖されてしまうと、正社員どころか今の仕事を失う事態に陥ってしまいます。
そこで、「この会社・現場やばそうだな」と見極めるポイントについて解説します。

生産計画が安定していない

生産現場で仕事をしていると、いろんな情報を入手する機会がありますが、そのなかでポイントとなるのが「日々の生産計画」です。
これが安定しているか?安定していないか?は、その現場が今後も生き残っていけるかどうかの大事なポイントになります。

まず始めに、生産計画が安定している状態とは、毎日コンスタントに生産し続けている状態のことです。忙しいかどうかではないです。

  1. コンスタントに注文がくる
  2. 品薄になったら真っ先に注文をいただける
  3. 商品販売先のユーザーから信頼度で上位を取れている

このような状態が続いてる場合、もし仮に現在作っている商品が流行らなくなったとしても、新たな商品開発をしてまた上位を取ることができるので、生き残れる可能性が高いです。

これに対し、生産計画が安定していない状態とは、急に忙しくなったり暇になることが度々ある状態です。

  1. 急に暇になる
  2. 販売先で品薄になっても、上位の製造会社で事足りている
  3. 急に忙しくなる
  4. 上位の製造会社が労働災害や機械トラブルなどで稼働できない
    ※突然のことなので、事前には分からない

このような場合、販売先ユーザーから信頼度で上位を取れていないことが多いです。
したがって、新たな商品開発をしても上位を取れないということで生き残れない可能性が高いです。

現場社員がルールを守っていない

製造現場に配属された時に、最初に作業ルールについての教育があります。
この内容は重要なので、しっかり覚えて日々の仕事に生かす必要がありますが、特に先輩社員などが守っていない現場は生き残れない可能性が高いです。
この考えに関しては「少々大げさではないか?」との意見もありますが、数々の情報を整理しているなかでこの結論に至りました。

製造業が最も恐れているものは「労働災害」です。
理由は、労働災害を起こすと即生産停止状態になり、安全対策を施して認められるまでは再稼働できないからです。
そして、労働災害を頻繁に起こしていると、政府や自治体から業務停止命令などを受ける可能性もあります。
こうなってしまうと、ユーザーからの信頼を一気に失うことにも繋がりますので、会社にとっては大きな打撃になります。

そして、労働災害の原因のなかで機械トラブル以外で最も多いのが「ヒューマンエラー」と「ルール軽視」によるものです。つまり、人が原因だということです。「ヒューマンエラー」に関しては、どうしようも部分もありますが、ルールを守っている職場では少ないというデータもありますので、ほぼルールを守らないことによる原因が多いと言えます。

ちなみに、最近の労働災害の傾向としては、「良かれと思ってやったら災害になった」「時短しようとして災害になった」などが多いと言われています。
これらの理由も、「自分の持ち場を離れて作業した」「ルール破っておおちゃくした」などの理由からきています。

したがって、ルールを簡単に破る文化が根付いている現場は生き残れない可能性が高いです。

新規商品に挑戦しない

最近は特に時代の変化が早いと言われています。
そんななかで、もしヒット商品を生み出すことができたとしても、そんなに長続きしない時代と言われていますので、すぐに次の商品を考えて行動していかなければなりません。
これが出来ているかどうかは今後も生き残れるかどうかのポイントになります。

ちなみに、新たな開発に挑戦し続けているが失敗が多いというのは生き残れるかどうかとはあまり関係ありません。
理由は、挑戦に失敗はつきものだからです。
それらの失敗から数多くのことを学んで修正しながら挑戦し続ける、つまり失敗のまま終わらせていなければ全く問題ありません。

製造業は新型コロナウィルスの影響が少なかった

製造業は新型コロナウィルスの影響が少なかった

2019年に中国から発祥し、全世界に大流行しながら影響を与えた「新型コロナウィルス」ですが、今回第一次・第二次産業には影響が少なかったというデータがあります。

第三次産業(サービス業)に関しては、ニュースで度々あるような休業要請などにより多大な影響を与え続けていました。
しかしながら、製造業に関してはユーザーから注文があり続ける限りは生産し続けていましたし、農家さんも自粛したという話は全く聞かれませんでした。

これまでは第三次産業が人気で増加し続けていましたが、コロナ騒動により衰退していった業界が多数ある一方で、第一次・第二次産業は安定的に稼働し続けたという実績があります。
したがって、今後の仕事選びをするうえで、このような状況があったということも参考にしていただけたらと思います。

まとめ

まとめ

この記事では、製造業の仕事内容や職場環境などについて解説しました。

製造業は新型コロナウィルスによる自粛の影響が少ない業種の一つと言われています。
実際に僕の会社でも、現場社員が自粛で仕事を休んだ日は一日もありませんでした。
したがって、今後人気が増すかも知れませんが、今回ご紹介した内容を参考にしていただけたら幸いです。

またこのブログでは、副業に関する記事を多数ご用意しておりますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

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